第41回 靖国にて

Last updated: 2012年 8月 15日 水曜日 - Save & Share - 4 Comments

今日は終戦記念日、就業後靖国神社にいった。
人々が私語も慎んで整然と並び参拝する姿はとてもさわやかな気持ちになった。

私の靖という名前は、4年前に亡くなった父がつけてくれた名前。
父は、12歳で終戦を迎えた。その前まで陸軍士官学校にいきたいと猛勉強をしていたが、終戦を迎え軌道修正を。
やがて私が生まれ、「戦争で亡くなったかたの想いをきちんと受け止めて人の心を思いやり、安らかな国家を築くことができる人間になってもらいたい」
という思いから「靖」という名前をつけたらしい。
今、そのような自分になっているのだろうか自問自答の毎日です。
もっと、もっといろいろな方の想いを理解し、内面を真摯に捉えなければと・・・。

この時期に、この靖国を参拝をすることに対し、国内外のメディアや要人から批判の声があがります。
日本は戦争を起こした、起こさざるを得なかったなどいろいろな見解はあります、また祭祀されているのは軍人です。
しかし国のために大切な人と別れ、靖国で会おうと約束し亡くなっていった方々に対し、今、生きている我々は静かに手をあわせる事がいけない事なのでしょうか。
他国がその参拝を批判する権利は何もないと思います。

靖国神社の隣にある遊就館にある戦争へ旅立った方達の手紙を一度読んだ事がある方もいらっしゃるでしょう。
胸が詰まる悲しい手紙ですが、我々に生きる力を与えてくれ、感謝の念が生まれてくると思います。
また、戦場にかりだされた一般の方々が眠っているのは靖国の近くにある千鳥ケ淵戦没者墓苑です。
ここにも沢山の魂が眠っています。
もしかしたら靖国神社以上に大切な場所なのかも知れません・・・。

自分自身、利他の心をもって、日本の為、会社の為、関わって頂ける方々の為、愛する人の未来の為に努力をしたいと。
過去、自分たちを支えてくれた人たちに感謝です。
またこれから悔いのないよう生きて行くことを誓い、そしてこれからも安らかで平和な世の中を祈りたいと思います。

Posted in 新しい出会い • • Top Of Page

4 Responses to “第41回 靖国にて”

Comment from 宮代
Time 2012年8月16日 at 9:42 AM

深く胸に刻まれた思いを、こういった形で発信していること、敬服します。今、我々ができることを考え、いかに実行に移すかが大事なことなのですが、そのためには、いろいろなことを知っていなければならない。物事を多面的に見ること、その真意を理解することができなければ、正しい行動に移すことはできないと感じています。
オリンピックに感動し、自然と日本を応援する自分がいる。同じ様に、韓国に生まれ韓国の選手を応援する韓国の人々がいる。サッカーの試合が終わり、あの形で国を主張することの意味、その影響をどれだけ考えてやったことなのか。そして、国の代表者である人が、なぜ、あの瞬間に、あの場所に向かうのか。このことを考える時、それでも自分が日本人の立場でものを考えるのが当たり前で、それを正しいと思ってしまう。外国から見た日本は、どんな日本なのだろうか。現在は過去から続いているから、どんな過去があったかはとても大切で、でも、その過去に対する見方も一面的では不十分だと思う。今、我々ができることは、対立ではなくコミュニケーションに立脚する相互理解なのではないだろうか。

Comment from admin
Time 2012年8月16日 at 1:44 PM

宮代さん。
コメント有難うございます。
真意を相互理解することは重要だと思います。
その為にはもっと国同士のコミュニケーションを大事にするべきでしょう。
十分とは思いませんが、日本は成熟した大人の文化の国だと思っています。だからこそ、様々な国同士のヒッチも日本は大人の対応をするべきとも考えます。

Comment from 大塚
Time 2012年8月16日 at 2:48 PM

名前には、必ず想いがあって付けられていますから、あらためて小袋さんのblogを拝見し、父上の”靖”を命名にした情景が浮かんできます。
昨日の終戦から現代に至るまで先代や先輩方が壮絶な苦渋の努力があり、今日の日本を築いたのだと思います。
我々は、今までの魂に期待を裏切らないように日々精進して頑張りましょう。未来は、今しか創れませんので。

Comment from admin
Time 2012年8月16日 at 2:59 PM

大塚さん。
コメント有難うござます。
政治的な事はあまり書くことは良くないと思いながら、書いてしまいました。
一度、父と遊就館に行ったことがあります。父とでかけるなんて幼いころからなかったのですが、その際に、自分の名前の由来と父への想いを遊就館にある日記帳に記しました。
なんだか今年の終戦記念日は、感慨深いものがありました。
おっしゃる通り、これまで世界を築いてきた魂を裏切らないよう、新しい未来を一緒に創っていきたいですね。